三浦情報委員長が不動産投資の実用書を出版

─実体験から得た「工場・倉庫」投資のメリットを紹介

平成29年1月、新年早々読売新聞社が主催した「初めての不動産投資講座」が、銀座・時事通信ホールで開催された。講座午前の部、日本の改革・開放の政策立案者であった、現・東洋大学教授の竹中平蔵氏の後を受けて演壇に立ったのが、文京区支部情報委員長の三浦孝志氏だった。演題は「オンボロな物件でも高利回りを実現!『工場・倉庫』投資のススメ」。20年にわたる三浦氏の「工場・倉庫」に特化した売買・賃貸仲介業務の実体験から得た、「工場・倉庫」投資メリットの集大成だった。

三浦氏は、これに先立つ昨年平成28年7月に『「工場・倉庫」投資のススメ』と題する著書を、幻冬舎から発行していた。講演内容と同様、三浦氏の長年にわたる不動産業で体験した投資メリットの総まとめである。
建物評価0円、土地代だけで購入した工場跡地がレジャー施設に変身し高利回りを得た話や、マンション、オフィス賃貸との違いを丁寧に語る。日頃、レジデンス、オフィス、店舗の賃貸に振り回されている立場からみれば、意外な着眼点に「なるほど!」と唸らせる。
家賃滞納、空室、原状回復、大規模修繕などの管理コスト、時間の経過と共に低下する投資利回りに比べ、確かにメリットは大きい。不動産業の王道とは言い難い「工場・倉庫」の用地・建物の活かし方をしっかりつかんだノウハウを集大成したものである。
今、少子・高齢化の時代、都心のタワーマンションに注目が集まり、郊外の高級住宅街ですら廃墟と化しつつあるという。人と金とモノの流れは、時代は変わっても必ずその時代の要望(ニーズ)に合わせて生き続けるもの。本書は、これから始まる高齢化社会で廃墟となった住宅街の活かし方を暗示しているのかもしれない。
(広報協力委員 綱島正寛)

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