新人区議・佐藤ごういちの区議会日誌

「区議会議員となり1年が経ちました」

「皆さんこんにちは!」
4月になり、文京区は新年度のスタートを切りました。
私も区内幼稚園、小中学校の卒業式、入学式に来賓として参加し、昨年とは違う日々を過ごしております。
振り返れば昨年の今頃、私は毎日選挙活動に明け暮れていました。
会員のみなさまのご厚情を賜り、励まされ、多大なるご支援のもと区議会に送り出していただきました。
1年間はあっという間で、まだまだ半人前の区議会議員という焦りで一杯ではございますが、充実した毎日を送っています。1日も早くみなさまに頼られる議員になれるように日々精進してまいります。
今、改めてみなさま一人一人のお顔を思い出しながらこの場をお借りし、御礼申し上げます。
無事に1年とりあえず一回りし、1年間の運びを、身をもって感じ、雰囲気を感じることができました。私が志を持って「やりたい」と胸に秘めていることはまだひとつもできていませんが、それでも私にとって重要な1年であり、たくさんのことを学びました。
一番考えさせられたことは行政と私の立ち位置でした。
「文教」、「総務区民」、「厚生」の各委員会では初めてのことも多く、行政も丁寧にその都度ご説明していただきました。建設委員会では私の経験を生かし、積極的に発言しましたが、同僚議員からの助言もあり、それぞれの諸問題や議題には過程があり、対比すべく全国各自治体の事例があることを学びました。
それらを理解し、調査した上での発言はより重みが出る。行政の職員はそれぞれの専門分野で、文京区を少しでも良くして行こうと何年、何十年も特化して日々職務に励んでいるのです。国策や方針に従い、マスタープランを計画しています。
私は会派としての立場もわきまえて、区政の運営を文京区発展のために見守らなくてはいけないのです。
しかし、私をはじめ会員のみなさまや文京区内在住のみなさまが、それぞれ感じたこと、行政が改善せねばならないことなどは様々な分野において存在することも確かです。
私の「志」、「夢」、「目標」に向かって活動を継続し、みなさまのお声をしっかりと行政に伝えてゆく役割を全うできますよう、日々精進いたします。
「待機児童問題を考える」
先月世間を騒がせた「待機児童問題」、文京区においても年々改善はされつつもイタチごっことなり、今年は特に認証保育園に入れない多くの待機児童が問題となっております。
2015年、文京区は人口が約8,000人増えました。多くの子育て世代が文京区に転入しています。
ご存知の通り文京区に転入する子育て世代は比較的世帯収入も高く、共働き家庭が多く見られます。これに対し全ての児童を保育園に入園させる受け皿が追いついていないのです。
私が議員になる前の昨年、一昨年、またその前の年も待機児童問題は深刻でした。弊社には、区内既存の保育園経営会社や区外からも、文京区に保育園ニーズがあるので保育園が経営できる用地または既存の建物を探している業者が多数来店されました。
弊社が仲介できた保育施設は、全て非認可保育園でした。みなさまのところではこういった話が成約に至ったでしょうか?
文京区は土地や賃貸の空間が希少なため、なかなか認証保育園が経営できる場所がないのです。認証保育施設は新耐震、二方向避難回路、児童一人当たりの園庭スペースなど、緩和は進んでもまだまだ文京区のような狭小特別区には厳しい状況なのです。
しかし、「一億総活躍社会」を目指すには、待機児童を抱える子育て世代の現状を真摯に受け止め、環境確保を目指す必要があるのです。
待機児童問題も10年後にはないといわれ、今、認可・承認保育園を増やしても、いずれ児童が減り、保育園の経営も苦しくなるといわれています。保育士を確保しても児童がいなければ経営として成り立ちません。少子化対策も今後更にしっかりとサポートしなければならないでしょう。
会員のみなさまにご協力していただきたいことは、保育園用地、既存建築物などございましたら、ぜひ仲介してください。現在、特に文京区で保育園が足りないエリアは「本郷三丁目」、「春日」、「後楽園」、「小石川」、「本駒込」、「白山」ということです。
現在、私は面識のあるお寺の老朽化したアパートを建て直し、賃貸借契約または定期借地契約ができないか営業をしております。
よく境内の大きなお寺や神社では幼稚園などの経営をされています。境内がさほど広くなくても、30人規模の保育園でしたら土地が30坪もあればプランがたてられると考えます。
待機児童ゼロを目指し、「一億総活躍社会」の実現に向け、会員みなさまのご協力をよろしくお願いいたします。
「いよいよ新年度」
文京区は平成28年度歳出予算計約825億円、民生費約373億円、教育費約122億、総務費約120億円等となっております。
様々な区内の行事や区政、委員会、議会を体験し、勉強していることを生かした2年目とすべく精進いたします。
本年度は都市計画部住宅環境課が会員のみなさまの力を借り、区営住宅の斡旋をお願いしたいということです。支部の役員会に改めてご相談に伺うと思いますので、その時はより良い区政運営にみなさまのお力をお貸しください。