年頭のご挨拶「皆様とともに歩む 協会を目指します」

公益社団法人 東京都宅地建物取引業協会 会長
公益社団法人 全国宅地建物取引業保証協会 東京本部長 瀬川 信義

新年あけましておめでとうございます。
会員の皆様におかれましては、清清しい新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。日頃から本部並びに支部事業に並々ならぬご支援とご協力を賜り、深く感謝申し上げます。また、昨年12月に東京国際フォーラムで開催しました50周年記念講演会並びに新年祝賀会には多くの会員の皆様のご参加をいただき、おかげをもちまして盛況裏に行うことができました。
さて、私どもは、昭和40年の創立当初より宅建業の適正な運営の確保、社会的地位の向上と健全な発達、公正な取引慣行の確立、公益の増進に寄与することを目的とし、半世紀を歩んでまいりました。
この間、幾多の試練の中、我々の先輩方が粉骨砕身の努力を傾注して今日の協会を築いてこられました。諸先輩が歩んでこられた50年の歴史と実績を称えるとともに、次の50年へと躍進するため、節目の年に記念事業を行い、決意を新たにした次第です。
様々な出来事があった激動の50年の中で、我々会員は、密接な連携と協力を図り、これらの苦難を乗り越えてまいりました。当協会は、常に公共の利益と業界の健全な発達のため、全国に率先してリーダーシップを発揮してまいりました。
例えば、第一に、昨年に誕生しました「宅地建物取引士」への呼称変更であり、本会挙げての運動が全国レベルに展開し、念願の「宅建士」が誕生しました。
第二に、行政機関への積極的な協力・参画であります。
官公庁等の審議会などへの役員派遣はもとより、各種の事業施策への参加・協力です。平成23年の東日本大震災における避難者への民間賃貸住宅の提供、そして、最近では、東京都の「木造密集地域不燃化10年プロジェクト」への事業協力を行っています。関係権利者の移転先確保のため、不動産情報の提供やあっせんなど、会をあげて協力しています。さらに、昨年5月、東京都と警視庁と空き家を悪用した特殊詐欺や危険薬物の販売等に利用されることを未然に防止するため、「危険薬物及び特殊詐欺の根絶に係る協定」などがあげられます。
また、会員支援事業では、宅建士賠償責任保険、賃貸総合補償保険、会員専用ローンなどの充実や経営力や実務習得を目指す宅建経営塾の開講など、経営の安定化への取組みを推進するなど、今後とも皆様とともに歩む協会を目指してまいります。
私は、今後の50年を見据え、将来にわたって協会が持続発展するため、「一歩先の礎を築く」を理念に、協会の財政改革、制度改革を行いました。財政健全化のため、不要不急の事業の廃止・縮小をはじめ事務合理化を進めるとともに、新規入会者の獲得のため、入会費用の値下げなどを実行に移しました。
今後とも皆様方の信頼を裏切ることのないように全身全霊で取り組んでまいりたいと思っております。
本年が会員の皆様にとって実りの多い年になりますよう、ご祈念申し上げ年頭のご挨拶といたします。