綱島陽介 南地区1班/(株)ツナシマ
皆さん地図はどのような場面で見ていらっしゃいますか?職業柄、ほとんど毎日何らかの形で地図を見る機会があるのではないかと思いますが、改めて考えると、専門的な用途以外にも日常的に地図を見る機会が昔より増えている気がします。地図というコンテンツ自体は昔からそんなに変わらないのですが、スマホ、カーナビなどデジタル技術の進歩のお陰で、地図の活用方法や楽しみ方が昔に比べて格段に広がっていると思います。そこで今回は注目すべきデジタル地図サービスをごく一部ですがご紹介したいと思います。
(1)Googleマップ
言わずと知れた、デジタル地図サービスの王者です。サービス開始は2005年、今では一般の方にとっても無くてはならない生活インフラとなりましたが、革新的なのは地図ポイントを住所や座標といった位置情報で検索できるだけではなく、関心事で検索できるようにしたこと。地図の厳密な正確さよりも、多様なニーズに応える割り切りを優先させるところが欧米っぽいですね。この Googleマップですが、カスタマイズも簡単で、 Googleマイマップという機能が用意されています。ちょっとした旅行や移動などで、経由地や目的地にピンを打ってその道順を Googleマップで共有ということがあっという間に出来てしまいます。私も物件案内するときに物件位置をお客さんと共有するときに使ったりしてます。このGoogleマイマップは何と無料!ものは試しで一度試してみて下さい。
Googleマイマップ
-こんなカスタマイズがわずか数クリックで可能
(2)重ねるハザードマップ
こちらは純国産、官製のデジタルマップです。「ハザードマップポータルサイト」という国土交通省が運営しているサイトから見ることができます。重要事項説明でハザードマップについての説明義務が課せられてからは業界内の認知度は上がってきています。この重ねるハザードマップの良いところは、やはり色々な災害リスクを一度に確認できること。重ねるハザードマップで日本全土を俯瞰してみると、災害の中でも土砂災害リスクがある地域が圧倒的に多く、やはり日本のほとんどが森林・山地なのだと改めて気付かされます。ちなみにこのマップは拡大しすぎると災害リスク情報が表示されなくなりますのでご注意下さい。この辺が一般の方には分かりにくいところかも。
(3)スーパー地形
こちらはスマホの地図アプリです。表示するのは地図というより地形ですね。実用的というよりは趣味で使われる方が多いと思います。この地形図の良いところは、高低データを多少強調して3D化しているので、平野部と山岳地域が明確に区別できますし、近年埋め立てした場所も分かりやすく表示され、東京は江戸時代以前の古地図のようにも見えてきます。弊社の地元、湯島も昔は半島のような台地だったのかと気付くと、何故神社のような古くからの名跡がその場所にあるのか理由が分かってきたりもします。江戸城も築城当初は陸の縁に建てられて、背後は海か沼地が広がる場所だったのでしょうか。東京が現在の形になるまでは、想像を絶する土木工事が何百年も行われたのですね。ちなみにこのアプリ、残念ながら有料です。
今回ご紹介したのはごく一部なので、皆さんもお気に入りの地図サービス・アプリをぜひ探してみて下さい。新たなライフスタイルにつながるかもしれませんよ!