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643号 編集後記

2023年も宜しくお願い致します
謹賀新年と書き出したものの、時がたつのは速いもので2023年も一か月が過ぎました。
とはいえ、この原稿を書いているのは年初ですし、新年号とのことですので、この場で今年の抱負や目標を書こうかと思いたち、どのような目標を立てようかいろいろ考えてみたのですが、もう50過ぎのいい歳をして今更気の利いた目標も全然浮かんできません。
それならば、と思いネットで新年の抱負について検索してみたところ初志貫徹、冷静沈着といった定番の四文字熟語がいろいろ出てはきたのですが、正直あまりピンときません。
でも、昔大好きだったアイドルグループ「アイドリング!!!」の女の子一人一人にそれぞれこのような四文字熟語のキャッチフレーズが割り振られていたのをふと思い出し、しばし楽しかった頃の追憶に浸ってしまいました。
気を取り直し、その中から選んだ今年の抱負は「猪突猛進」に決めました。
というのも、たまたま見ていたテレビ番組で血液型と星座の組み合わせで今年の運勢をランキングづけしていたのですが、自分のしし座のB型は48通りの中で1番運勢の良い組み合わせでした。
占いは普段はあまり信じないのですが、今年は物凄く良い事が起こると信じています。
ですから、あまり深く考えずに亥年生まれの自分は猪突猛進で頑張ってゆこうと思っておりますので、支部会員の皆様本年もよろしくお願いいたします。
(広報協力委員 寺村安弘)

大江戸CEO家康2023年のNHK大河ドラマは『どうする家康』。わが町文京区と徳川家康との縁といえば、小石川三丁目にあるお寺「無量山伝通院寿経寺」。家康の生母・於大の方と家康の孫・千姫のお墓があります。夫亡き後に出家した於大の方が「伝通院」と号したことが現在の院号の由来となっているとのこと。ちなみに私も毎年、年始に家族揃って伝通院にお参りしています。
家康といえば江戸幕府。1590年、豊臣秀吉に関東への国替えを命じられ、家康が選んだ場所が江戸でした。当時、すでに栄えていた小田原や鎌倉に比べると、葦が生い茂る湿地帯にわずかな漁村があるだけの辺鄙な場所だったそうですが、入り江の埋め立て、河川の改修、水路・運河など今でいう「インフラ」を直ちに整備し、江戸を日本随一の町に発展させました。こうした家康の先見の明が、今日の東京での不動産業につながっているんだなぁとしみじみ思います。
さて将軍となった家康でしたが、たった二年でその座を息子に譲り本人は隠居生活に。でも、そこはさすが!表舞台には立たずとも権力を握ったまま、江戸幕府を動かし全国をコントロールし続けたのです。隠居先の駿府や京都など離れた場所からの「リモートワーク」で実質的に天下統一を果たしたのでした。400年以上前にこんな最先端の仕事をした家康がもしも現代にいたらどんなCEOになってくれるでしょうか。
(広報担当副委員長千田貴則)

投稿 みんなの文京広場「私にとってのロシア」

綱島正寛 南地区1班/(株)ツナシマ

この1年、「ロシア」という文字を TV、新聞で一日たりとも目にしない日はない。ロシアの歴史やウラジミール・プーチンの人と成りを知るにつけ、意外にも「ロシアと日本」「ロシア人と日本人」の関わり深いことが分かった。
敗色濃厚の昭和19年、サハリンのロシア国境に近い当時の軍需産業の地「塘路」で生を受け、私は終戦直前に両親の実家旭川市に引き上げ18歳まで育った。その旭川では1917年のロシア革命から難を逃れた「白系ロシア人」も多く居住していた。その中で戦前から当時旭川中学(現旭川東高)出身の大投手「スタルヒン」がプロ野球界で活躍した。今では旭川の市民球場を「スタルヒン球場」と命名して偲んでいる。
「ウラジミール・プーチン」がウクライナ侵攻した背景のひとつが「ロシア正教会」との密接なつながりが有るという。この「ロシア正教会」が日本と結びついたのは、江戸幕府が列強から開国を迫られた頃、箱館港と横浜港を開放したことに始まる。ロシアは即座に宣教師「ニコライ」を日本へ派遣した。宣教師ニコライが箱館と東京駿河台に聖ニコライ教会を建立した。
私の母方の祖母がその箱館聖ニコライ教会の神学校の生徒であった。明治 40年頃神学校の生徒であった祖母と、当時函館師範学校の学生であった祖父が恋に堕ちたのだという。祖母の父(曾祖父)はクリスチャンであった(南部藩の下級武士の出)が、当然ながら苦学生(屯田兵の三男坊)との恋愛には大反対。両親は娘(祖母)を箱館から東京駿河台の神学校へ強引に転校させてしまった。それを屯田兵の三男坊が東京駿河台まで追い、今風に言えば強奪に及んだ。この話を祖父から聞いたのは私が中学生の頃だった。祖父は安月給の教師となり四男四女をもうけた。祖母は神の御心(?)に包まれ一生を家族の平和と安泰に捧げた。後日、叔父・叔母が『自分たちは大恋愛を成し遂げたというのに、子供には誰ひとりとして恋愛結婚は許さなかった!』と憤慨していた。その反動も有ってか、孫の代では誰ひとりとして見合い結婚をしたカップルはない。
今年『ツナシマ』は創業から 77年を迎えた。この創業の歴史を紐解くと、そこには 1人のロシア人とのつながりが大きかったことが分かる。「アレキサンダー・スタドニック」。白系ロシア人で貿易商を営んでいた。終戦直後の日本は極度の物資不足に陥っていた。戦後、創業者綱島信吉は上野アメ横で食品、家電用品、雑貨を集めては売りさばいていた。ロシア革命以後、母国を離れ中国を転々としながら日本へたどり着き、戦後の日本で貿易商を営むまでになっていた。アメ横で商売するうえで、戦勝国アメリカ連合軍向けの商品を融通してもらえることが「ツナシマ」の信用力となった。その間「信吉」と「スタドニック」の信頼関係は一層強まり、事業発展の礎となった。
さらに息子の「レオ・スタドニック」が先に米国籍を取得し、日本の貿易自由化の波にのって当時全盛を極めた「ゼネラルエレクトリック社」との契約を成したことが決め手となり、「ツナシマ」の 100年企業を目指す礎となった。

区議会日誌No.10 22期目区議・佐期目区議・佐藤ごういちの「全国統一地方選挙の年/文京区のまちづくり」

佐藤豪一 文京区議会議員
東京不動産企画株式会社
(東地区4班)代表取締役

あけましておめでとうございます。
本年もみなさまがご健康にご闊達にお過ごしになられることを心より祈念申し上げます。
さて、今年は緊張高まる全国統一地方選挙の年です。4月16日、日曜日8:00に公示され投票日が4月23日、日曜日、選挙活動は前日の土曜日20:00迄の1週間の選挙戦です。
4年任期の議員活動、議会、委員会での発言やその成果、区内、地域、支持母体に対しての活動や成果、そして新たな任期へ向けての政策やマニフェストをみなさまに評価される年でもあります。
宅建業協会のみなさまへ、私のこの4年間の区政報告、4年前の政策やマニフェストの達成状況については3月下旬に報告会を予定しておりますのでご多用とは存じますが、是非ご参集いただけますようお願い申し上げます。

「不動産業界と文京区のまちづくり」

文京区行政が区民のために素晴らしいまちづくりをすることは当然私たち不動産業協会にとりましても歓迎するところでございます。
但しどのようなまちづくりをするかを行政が提案し実行していく過程において、行政は現在の行政から提案し、不動産や建築の知識の乏しいワークショップとパブリックコメントのみを鵜呑みにして文京区のまちづくりを推進していく現状には様々なリスクが伴う事を行政にもっと理解していただき、ワークショップや審議会の構成メンバーに不動産業界や建築業界の学識のある地域の代表や町会や商店街などのメンバーをもっと招致して、様々な意見を積み上げていかなくては本当のまちづくりにならないと考えています。
現状では行政が招致した学識者と行政の意向が強く通りやすくなってしまっているのです。我々の英知を集結し行政に向けてしっかり発信することが文京区の素晴らしいまちづくりに発展することと考えています。

「まちづくりは区民のための環境づくり」

子育て世代がちょっと日向ぼっこをするポケットパークを増やしたい、高齢者のみなさまが歩いていてちょっと休憩できる場所が欲しい。もっとバリアフリーのまちづくりをしてほしい。これらを解決するためのまちづくりは行政がいくら頑張ってもなかなか解決できるものではない。やはり民間の力も大切です。
大手のデベロッパーが法定再開発や総合設計制度を活用する事業を応援し、且つ地域のみなさまの需要を捉えた開発になるように事業が事前にしっかりコンセンサスを得られるような協議会を開催できる組織作りをして、事業完成後に例えば地域の方々が憩えるポケットパークができ、街が整備され住宅密集が解消され文京区の魅力向上が期待できます。商業系地域はこのような活用で文京区の雰囲気がまだまだ変わります。説明会や協議会に不動産の建築の学識者が入らなければ、説明会や協議会では、やれビル風が、やれ日影が等、ネガティブな意見が多く会が説明者側と区民側で真っ二つに割れる様子をよく見ますが、そこに住民側でありながら学識性も高い我々が常に調整役として入れば、当該開発の良いところ懸念するところなど整理して両者をまとめることができるかも知れません。
文京区以外では既にほとんどの区で我々業協会がまちづくりに関わる協議会や審議会において招致され成果をあげています。私は我々業協会や関係諸団体のまちづくりに関する関与の必要性を区に訴え続けているのです。区が私の訴えを理解し実現されるまで今後もしっかりと訴えて参ります。
(次号へ続く)

青年会だより「総勢120名のクリスマスパーティーを開催」

令和4年12月10日(土)に青年会ビッグイベントで歴史あるクリスマス会をコロナ感染対策を十分に行ったうえで開催致しました
場所は、東京ガーデンパレス「高千穂」。昨年を上回り、約 120 名の方にご参加頂きました。
昨年はお招きすることが出来なかった八地区青年会の方々にも多数ご参加いただき、交流を深めることが出来ました。
お子様から大人までが楽しんでいただけるように、青年会ではマス釣りが終わった9月頃から企画と準備を行いギリギリまで打ち合わせを重ねました。
世界大会でも活躍されているバルーンパフォーマーのSyan様に出演依頼を行い、様々なキャラクターを目の前で瞬時に作っていただき子供達を虜にして頂きました。
また、皆様が期待されているビンゴの景品には特に力を入れ、日常使用する物からプレミア価格が付き入手困難な物まで揃え景品は約 250点準備致しました。
その甲斐あって皆様の笑顔を見ることが出来ました。メイン景品をゲットされた方おめでとうございます。
クリスマス会に対し会員の方から多大な寄付ならびに寄贈をいただきましたこと、この場をお借りして御礼申し上げます。
(厚生副委員長 松島紳二)

寄付一覧(敬称略・順不同)寄贈一覧(敬称略・順不同)
春日土地(株)、(株)脇坂不動産共報会、(株)日生不動産、(株)エイコーポレーション、(株)ツナシマ、(株)寺村企画、後藤不動産(株)、(株)明治コーポレーション、(有)南桜商事、(株)東洋ハウス、東京不動産企画(株)、(有)保全、すきや不動産、実用ライフサポート(有)、忍亭いち

青年会だより「3年ぶりに八地区青年会ボウリング大会を実施」

令和4年 11月 13日(日)八地区青年会スポーツ大会として3年ぶりにボウリング大会を実施しました。各支部6名総勢48名加えて5名の青年会 OBの方々にもご参加いただきました。
今回は文京区支部が幹事地区として運営をするにあたり、文京区の誇るアミューズメント施設・東京ドームシティ『CuBARLOUNGE』にて開催させて頂きました。
『CuBARLOUNGE』はお酒を飲みながら、シックな内装の落ち着いた空間でボウリングとお酒を楽しむ“大人の遊び場”がコンセプトとなっており、お酒を飲みながら 2ゲームをお楽しみ頂きました。
コロナ禍でお酒を飲みながらレクリエーションをできる機会も少なく、当日は大盛り上がりでした。八地区青年会ボウリング大会恒例のチャリティも多くの方にご参加頂きました。
表彰式は会場を移して『大庄水産水道橋店』にて行いました。
文京区は惜しくも3位となってしまいましたがホストとしての面目は保てました。
優勝は「ボウリングは負けられない」とご参加いただきました品川区支部青年会となりました。
新型コロナウイルスの世界的な大流行から早2年余りが過ぎ、他地区との交流ができる情勢となりつつあります。
たくさんの方々との交流を通して、不動産業の発展に努めてまいります。
(運動副委員長藍田祐也)

活動報告「文京区支部は2023年2月末を目標に移転します」

─事務所移転のご案内─

副支部長・幹事長 井上慶太

前回支部報 No.642号「第四ブロックニュース」でご報告いたしました通り、文京区支部は、2023年 2月末を目標に、第四ブロックの事務所として装いも新たになりました現豊島区支部へ移転いたします。
今までの豊島区支部を改装し、11月末に工事が完了いたしました。20名程度収容の会議室、事務スペース(3名体制)、倉庫、男女別トイレなどを備えています。
場所は、池袋の再開発されたエリア、ハレザ池袋・ブリリアホールのちょうど真裏に位置します。今後はこちらへご連絡いただくようになります。

活動報告「東京ドームホテル『天空』にて文京区支部新年会を開催いたしました」

総務委員長中村哲也

本年の新年会は、昨年と同じ会場「東京ドームホテル地下1階・天空」で令和5年1月 13日(金)の18時より開催されました。
当日は15時30分から支部役員会を開催し、新年会役割分担等々、役員の皆様と一緒にご参加下さる方々をお迎えすべく、打ち合わせを行いました。
昨年は「感染防止対策」に相当ピリピリしておりましたが、本年は少しだけ「コロナ発生前」に戻った感じがありましたが、「基本的感染防止対策は忘れずに!」と気を引き締め直しました。
一年ぶりの「天空」ですが、会場の扉をあけた瞬間「やばっ・・・・、この会場を仕切るのはビビるぞ!」と、心の声が叫んでいました。と、申しますのも、昨年で司会のマイクをバトンタッチする予定でしたが、皆様からの温かいリクエストを頂戴し、今年も司会のマイクを握る事になりました。ここ最近は、ご来賓をお迎えする事を控えておりましたが、本年は30名近いご来賓をお迎えいたしますので、余計に緊張度合いが増しておりました。
定刻の18時に星副支部長の開会、小能支部長の年頭挨拶、東京都宅地建物取引業協会会長・東京都宅建協同組合理事長 桑原様、東京都宅建政治連盟会長 久保田様にご祝辞を頂戴し、寺村顧問の「乾杯」のご発声をいただき、宴が始まった頃から私も緊張がほぐれてまいり、記憶もはっきりしてまいりました。
新入会員紹介では井上幹事長の素晴らしいマイクパフォーマンスで盛り上がり、綱島総務副委員長と尚美ミュージックカレッジ専門学校の綿密な打ち合わせ進行によるJazz演奏で更に盛り上がり、原総務副委員長のちょっと何言ってるか分からない訛り付きの進行による、文京区支部新年会恒例「くじ引き大会」で皆様に福をお届けいたしました。ご協賛いただきました皆様には、改めて御礼申し上げます。
新井顧問の中締め、川辺副支部長の閉会で宴を閉めさせていただきました。
本年も無事に新年会が開催できましたのは、ご参加いただきました皆様、運営のお手伝いをいただきました支部役員・青年会の皆々様のご協力があってからこそ。と、心から感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

第四ブロック座談会「第四ブロック新体制移行に向け、現3支部長対談現3支部長対談」

豊島区支部長:浅原賢一
文京区支部長:小能大介
荒川区支部長:井田裕樹
豊島区支部幹事長:山﨑耕司
司会進行:柳国承(豊島区支部情報委員長)

:本日は第四ブロックを構成する豊島区支部 浅原支部長、文京区支部 小能支部長、荒川区支部長 井田支部長に、年末のお忙しい時期にお越し頂きました。皆様ありがとうございます。
「第四ブロック座談会」ということで始めさせて頂きます。

テーマ1 それぞれの地域の特徴は?

先ずは最初のテーマです。令和5年4月1日から「第四ブロック」としての体制が始まるわけですが、それぞれ地域の特徴を簡潔にご説明お願いします。先ずは豊島区支部 浅原支部長から。
浅原:豊島区は現在人口が30万人弱、10年ほど前は25万人弱でした。当時のニュースなどで「消滅可能性都市」と言われたことから、高野之夫豊島区長が「何か町興しなどで盛り上げなくてはいけない」という事で「豊島区は芸術文化に力を入れていく」という区のコンセプトを謳い、人口増加を実現させました。
元区庁舎のあった跡地については、「Brillia Hall」という劇場建物を建築し、その他に豊島区内で 7つの劇場を要し芸術の街という PRを展開しています。それプラス「アニメ」ですね。近くにアニメイトがあり、西武池袋線沿線に「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」を開館し、町興しの一環として PRしています。
また、豊島区は単身高齢者が非常に多く、区内の7割が賃貸住宅というのも特徴です。
:続きまして文京区支部はいかがでしょうか?
小能:文京区の面積は11.29=B人口は24万3千人です。住宅地、商業地よりも学校が非常に多いですね。
「文(ふみ)の京(みやこ)」というくらいの名前ですので、ご存じの「東京大学」や「お茶の水女子大」など小学校から大学まで90校以上の学校があるという特徴から、職種としては「売買の土地」も少ないし学校周辺地などは厳しい規制もあります。そういった意味では不動産商売はやりづらい地域かと思います。
そのような訳で、豊島区さんの「芸術」とはまた違って「学問」に特化した区のカラーとした特徴がありますね。
文京区支部としては学生さん向けの賃貸などは活発で、売買の方は不動産所有者のお子さんがある程度の年齢になった時に「学校の入学に絡めた、一家での居住」という形での住宅や分譲マンションの売買なども特徴ですね。
それと、ご存じかと思いますが文京区は「JRの駅がない区」でして、新しい駅を誘致できるような状態に密集しているため地価も上昇しているのもあり、「マンションを買うにも二世帯でローンを組む」というような商売の現状です。
:続きまして、荒川区支部の井田支部長いかがでしょうか?
井田:お二人のお話にならい荒川区の面積をスマホで調べてみたのですが(一同笑い)文京区さんよりちょっと小さい10.16=A人口が約20万8千人です。荒川区は大きく分けると「日暮里地域 /町屋地域 /尾久地域 /南千住地域」があります。町屋や尾久も開発はしていますが、どちらかと言えば昔ながらの下町です。南千住においては数年前から大規模な開発が行われて、その前までは荒川区の人口は18万人前後をずっと推移していたのですが、南千住にタワマンなどが建てられ2万人以上増えました。つくばエクスプレスなどの交通も影響して、ようやく20万人を越えるようになっています。・
あと都電荒川線と新交通システムですが「日暮里舎人ライナー」が走るようになり足立区では大分恩恵があるようですが、荒川区ではそれほどの影響は感じられないですね。
荒川区は大学が1校しかないのですが、日本で有名な「私立の開成高校」は西日暮里にあり見るからに頭の良さそうな生徒さんが見受けられますね。
あとは残念なことなのですが、荒川区は都内23区で唯一「スタバがない」区です。
一同:えぇ~~(笑)
井田:スターバックスコーヒーが実はありません。
:先ほど再開発されている南千住は・・・。
井田:ありません!荒川区には日暮里、西日暮里のJR駅があり、その隣には田端がありまして、そこは北区になるんですけど、田端にはスタバがあるんです!
一同:(笑)
井田:地域性はそんなところです。
:続きまして支部や事務局などはどういう特徴でしょうか?
浅原:豊島区支部では会員数が約730社と業者数が多いのかと思います。豊島区支部では事務局員が2人在籍し毎年一般業務と会計業務を2年毎に交互に行い、両名とも、どの仕事も出来る体制をとっています。今の体制で10年前後やってくれているので「1言えば10返してくれる」ほどよくやってくれています。また、役員関係は年齢層の若返りが出来ているのも特徴です。
小能:文京区支部の事務局は1人体制で回しています。会員も270社くらいですからなんとか出来るとはいえ 1人に全てを任せるわけにもいかないので、役員がほぼほぼ一緒に手伝っていく形で、あとは外注に任せることもあります。例えば今だと「新年会のお知らせ」などは専門業者にまかせて、お知らせから集計までやってもらっています。そこを総務などがサポートするイメージですね。ですので、第四ブロックでは事務局員が3人になるということで、我々としては心強いです。
井田:荒川区支部ですが、だいぶ役員の若返りが進みました。我々の支部には青年会という組織がありまして、文京区さんもあるのですけれど、実は先日「宅建協会荒川区支部青年会創立 50周年記念」の忘年会があって、文京区支部さんや豊島区支部さんからも数名ゲストでお越し頂いたのですけれど、彼らは支部の業務について大分力を貸してくれるようになりました。そのきっかけは我々の業界でパソコンを導入していく必要に迫られた時期に、なかなかデジタル化への導入が進まない。そこで活躍してくれたのが青年会のメンバーで、一軒一軒会員さんの事務所を訪れ、メールのやり方や物件の写真のアップロードやネットへの情報掲載などを当時の青年会が一生懸命大活躍してくれたんですね。
その機運から良い流れがつくられ、徐々に徐々に若返りが図られ、ほぼほぼ支部の役員は当時の青年会のメンバーで成り立っています。
荒川区支部事務局は町屋から今の事務局の場所に引越しをした際、大分断捨離を行いまして、割と身軽な状態にはなっていて、すぐにもこちら(豊島区の事務局)に移動はできるくらい体制ではあるのですが、3月末までは維持をしていこうとなっております。事務員は一人体制です。文京区さんより更に会員数が少なくて、基本的にはうちの事務局員さんは一人で効率よく仕事が出来る方なので、時折担当役員が手伝うくらいという感じですね。

テーマ 2 第四ブロックをどのようにしていきたいか?それに対する課題など。

:それでは次のテーマに移ります。「これから始まる第四ブロック、どのようにしていきたいか?それにあたっての課題など」をテーマに、発言の順番など気にせず忌憚ないご意見を頂ければと思います。
小能:先ずは、基本的なイメージですが「公益事業は本部で行う」。例えば今現在では研修なども動画配信で参加者が増えてきていて、ゆくゆくは不動産相談なども公益に関わるものは本部で行うというのが本部上層部での方針ですね。
そうなると「ブロックは何をやっていくのだろう?」となるのですが、やはり共益を中心に活発に動く。今まで他団体との入会競争のあおりを受けて、交付金が減ったと言うことで既存会員の皆様にかなりご迷惑をかけていたのが、ここ数年の実情だったと思うのですね。今度はブロック会員の皆さんに「楽しく、皆さんで商売のやりやすい環境を作っていく」そういった共益事業を中心に還元をしていく。これからどこのブロックでもそういう流れになるであろうと思われるのです。
今までのような固いイメージではなく、柔軟に活動していく団体になっていくのではと思います。文京区支部は今予算を組んでいますが公益に関する項目を大分カットしました。そのカットした分を共益に回していくという大胆な予算を組んでいます。 今後 3支部合同での予算会議がありますので、詳細はそこで決めていくのですけど、3支部長の意見があえば、そういった流れになるのかなと私は思います。
:さしあたって、分かりやすい例を挙げると、旅行会や新年会などですか?
小能:そうですね。あとは忘年会なども含めて「区(支部)の壁」を取り払って、皆さんで楽しくやっていけるような流れ、ただ、当然人数が増えますのでそれに合った会場などの問題がありますけどね。
井田:大事ですよね。うちの支部(荒川区支部)では見聞きの情報で「第四ブロックになるよ」というのは分かってはいると思うんですけど、じゃあ実際に一緒になったらどうなるの?というイメージは、3支部の交流があればもっともっと肌で感じることが出来るのかなと思っています。先ほど、地域性のことを話していましたが、うちは長年不動産業を続けてらっしゃる先輩会員さんが多いので「豊島区支部ってどこにあるの?」(ここで豊島区支部山﨑耕司幹事長も参加)から始まるのですね。今ようやく「どうして第四ブロックになるのか?」の説明は理解を頂けたのかなと。「ならば、新しい事務局はどこなの?」そういう意見が現実として多いので、そこから片付けていかないと。
それと同時に3支部の会員さんが交流出来る場、機会を作っていくこと。会員間の中には実際に仕事上でのお付き合いが既にある方もいるかもしれないので、そうなると、ブロック活動に積極的に活動やお手伝いを頂ける方も出てきやすくなるのかと思うのです。
浅原:豊島区支部では、忘年会を3年ぶりに出来るようになっていて、参加される会員さんは「顔つき合わせて話し合える機会が再開して本当に良かった」という意見が多いですね。それが仕事になるか、ならないかは次の段階の話かと思うのでまずは、機会を作り、会員間のコミュニケーションを作ることが大事だと。小能支部長がおっしゃった通りブロックは共益がメインで、横の繋がりを作ることが一番大事じゃないかと思います。公益については本部でしっかりやってもらえればと。
あと、入会についてなんですが、本部とブロックの役割分担や方向性が今現在ハッキリしていないんですね。本部から特別交付金がおりてきて「新年会などに利用して」と潤っているわけなので、新入会員の獲得というのも本部とブロック全体的に大事なテーマですよね。
小能:おっしゃる通りですね。今、合併をしない単独でブロックに名称変換する支部もあるわけですから、そういうところは会員数が多いのですが、同時に入退会者の動きも大きくて、本部組織委員長である浅原支部長に、そういう所に開業センターを作って貰って受付もしてもらう。合併しないブロックさんはターミナル駅があるので、新宿と本部の研修センターだけでなく、新入会員さんの入会受付強化ができるのではないかなと。浅原組織委員長に是非動いて頂ければ。
浅原:分かりました(笑)。確かに、新宿の入会受付センターは良い場所にあって、業務内容を広げた方がいいなと思っているのですけれど、各支部の入会者数のデータが毎月出るのですが、今豊島は今年何故か都内の上位3番目の入会者数で。
小能:凄いですね
浅原:凄いんですよ。他の大きな支部は事務局員が3人体制でやっていて、そのうち1人が固定で入会の受付をやっているのですね。うちは二人でそれだけの事務処理を回していて、事務局員の能力も関係するのですが、やろうと思えば出来るのだなと。今後ブロックになりもう一人加われば入会受付など行うことは出来るのかなと。
小能:そうですよね。開業センターとしてやってもいいですよね。
浅原:開業センターっていうとちょっと大きな話なので、ブロックで入会受付はするべきだなと。それプラス、開業センターの行政書士だけの受付をしていますけど一般の受付もする。そういう届け等は都庁へ出しますから、帰りがけに寄って受付できるようになるのが理想かなと考えています。
小能:ターミナルにブロック事務所がありますから、そういうことができますよね。
そして、話題が変わるのですが若手の交流と育成をしていかなくてはいけないと思うんですね。豊島区支部さんも荒川区支部さんも「若返りが出来ていますよ」とおっしゃっていました。でも今は良くても毎年積み重ねていくと、そのうち空洞化してしまう可能性もあります。
今、文京区支部と荒川区支部では青年会があります。この青年会が支部の福利厚生を担ってくれているんですね。例えば文京区支部ですと先日クリスマスパーティーとして120人参加で盛大に行いまして、東京都本部では8支部に「青年会」があって、荒川さんなんかはお付き合いが深くて、今回のパーティーに荒川区支部の青年会にも来て頂いて、文京区支部も会員さんの奥さんやお子さんも参加され、催し物やもの凄い景品のビンゴを用意して、お子さんが両手に袋を抱えきれずに帰るような不動産屋ならではの企画をして、これは支部としては出来ないんですね。
「青年会に入る、運営をしていく、そこで交流し、組織を学んで、そういうメンバーが支部の役員として上がってきてくれる」
僕も青年会長を務めまして、今は支部長を務めるようになっていますけど、そういう時代に文京区支部は入っていまして、そういう底上げの文化が出来ている。
豊島区さんではゴルフ同好会がそれに該当するのですか?
浅原:ゴルフ同好会はそれ(青年会)に変わるというほどではないですけれど、本部では「青年部会」という組織になるのですよね。
山﨑:せっかく今度第四ブロックとしてやっていくわけですから、例えば行事ごとに少しずつでも一緒に合同で企画を行えたら良いですよね。うちでも若手がどんどん参加出来るようになれば。
井田:非常にいいと思いますよ。
山﨑:先日荒川区支部さんの50周年参加させて頂いて、とても楽しかったですから。
:青年会は支部と一緒に立ち上がったような歴史なのですか?
小能:台東区支部さんと文京区支部青年会は支部創設より前に立ち上がっています。
井田:支部より青年会のほうが長いんです。
小能:夏にはバーベキュー大会もやったりします。
山﨑:そういうのも、少しずつ一緒に行って、参加者も少しずつ増えていったらいいかなぁと。
浅原:年齢制限はあるんですか?
井田:青年会毎に規約があるんですが、荒川区支部の青年会は55歳ですね。
小能:うち(文京区支部青年会)も同じです。 そして55歳以上になった会員さんは賛助会員ということで。
井田:お金は出して口は出すなと(笑)
:そういう文化が根付いているんですね。
小能:それが共益の最たる所になりますし、会員間だけで無く家族も巻き込んでいるので、小さな子供さんも知っていて、その子が大きくなって支部の役員として手伝って頂いたりしていて。
井田:荒川区支部もまさにそうですね。こないだ歴代の会長さんの息子さん、昔サマーランドに行った企画の集合写真で当時小学生だったその息子さんが写っていて、その方が青年会の中心で活躍しているんですね。本当に歴史があるんです。
そしてもう一つ、私も本部に行くようになってですね、墨田、江東、葛飾、江戸川、台東、北区の支部長さん達が同時期に青年会でやっていたメンバーがこぞって本部にいらっしゃるので、安心感もあるし困った事があれば助けてもらえるなど「青年会ってやっぱり凄いな!」って思います。それともう一つは、支部内でも我々は町場の小さな不動産業者ですから、ほとんどが家族経営の会員が多いです。大きな会社ならば研修や共益イベントが出来ますがそういうわけにはいかないので、青年会で「同地域、同業で同世代の」メンバーで悩みを打ち明けたり情報共有をしたりそんな場があることで、私も助かったので 組織を学んだり業界の歴史を学んだり出来るんですね。地域性がありますから一概に当てはめることは出来ないかも知れないですけど、都宅協としての青年部会や青年会はどんどん伸ばして行きたいなと思います。先ほど名前を挙げた8支部の他に、実はもう一つ20年ほど前に品川区支部さんが青年会に入れて貰えませんか?ということで加わっています。別に断る理由はありませんので、そういった意味で豊島区支部さんも是非青年会に参加を頂けたらと。
浅原:ブロックになったときに、文京区支部さんと荒川区支部さんの青年会が従来通りに活動を続けるのか、豊島区支部も含め一つにまとまるのか、どうでしょうか?
山﨑:出来れば、新しく豊島区支部単独で作るのではなく、文京さん、荒川さんの中に少しずつ入らせて頂き、その中で豊島区支部内での会員拡大が出来たらやり易いかと。いきなりは大変な面があるでしょうから少しずつ・・・。
小能:そういうのもいいと思いますよ。
:本部は「青年部会」と「青年会」に関してはどういった見解なのでしょうか?
小能:まずですね、本部は「青年部会は従来の32支部体制でやっていいですよ」と。その理由に多摩地域が広大な地域で合併しますので大変なのです。なので「青年部会は32支部今まで通りやって下さい。そのうえでまとまってもいいですし」というスタンスです。
「青年会」に関しては当然、独自で動いていますので、本部は何も言うことはないと。
浅原:女性はいらっしゃるのですよね。
小能:もちろん参加しています。
山﨑:豊島区でも、声をかければ30人くらいはすぐ集まるから、もっと本格的に声をかければ参加人数は伸びるかと。
小能:そうですね。
浅原:山﨑幹事長が団塊ジュニアの世代なので、その下になると急に少なくなってしまい我々の世代で10年後くらいは大丈夫かなと思っているのですけど・・・。
:20代、30代の世代ですね
小能:ちなみに私の倅が33歳ですけど、青年会に所属して、私の父も青年会に所属をしていましたので親子三代という形が出来ていますね。
浅原:そういう繋がりをつくっておかないと、先細りになってしまいますよね。
井田:うち(荒川区支部)は新規入会で入られた会員さんがいたら、青年会長に「すぐ行ってこい!」とスカウトに行かせるんです。
山﨑:うち(豊島区支部)は「青年部会」に所属をしてくれても、活動が年に数回なので、自分が青年部会に所属しているという意識が低いんですね。しっかりとした組織を作れたら、文京区さんや荒川区さんのような形ができるのかなと。
:青年部会ということで、支部から活動費が出てその範囲で活動をしますからね。
山﨑:他の法人会や商工会も青年会は会から活動費が出て、且つ会員から活動費も集めているんですね。そうすれば会員個々の所属意識が高まって、活動も盛り上がるのかなと。
浅原:会費徴収方法は?
井田:荒川区支部は古いやり方ですが、担当役員が直接手集金ですね。
小能:文京区支部も同じです。集金に行くとコミュニケーションをとれるのが良いんです。
浅原:なるほど。
井田:荒川区支部では青年会が発行する「川の手不動産ニュース」というのがありまして、もとは台東区支部さんがやっていて、自分たちの空き物件の情報を集めて製本して会員の皆さんにお配りしている小冊子なんですね。昔は「それが欲しいから青年会に入りたい」という方もいらっしゃるくらい、今ではネット検索ですけど、昔は近隣の確かな情報を紙の情報にしていて、今でも続いているかと思います。
そうすると噂を聞きつけた行政の高齢者福祉課担当者などから声がかかったりして広がっていくんですね。
浅原・小能:いいですね。
山﨑:そういうところを取り入れたいのですけど、豊島区支部は範囲が広いので温度差があって・・・。
浅原:豊島区は池袋が入会者多いのですけど、退会者も多くて、池袋外周の大塚、巣鴨、駒込、椎名町、東長崎のような地域が親子で長くやっている会員が多く、役員になってくれる方も多いです。若い人も入ってくるのですけど、合理的な商売最優先の方が多くてもちろん本業商売大事ですが、困ったときに助け合おうという部分が少ない方だと・・・。
:バーベキューなどは本当に楽しそうで、良い企画ですね。
小能・井田:そうですねぇ。
山﨑:年に2回くらいの活動では、横の繋がりを強くするのは難しいですねぇ。
小能:そういったことで「若手の育成」というのは第四ブロックとして大きくて大切なテーマですね。
井田・浅原:楽しみになってきましたね。
:とても建設的な意見交換ができていると思います。

大分時間が迫ってきたのですが・・・。
小能:最後に一つ私からよろしいですか?支部報作成されていますよね?これ、とてもお金がかかるんですよね。これを電子化する方向で出来たらと・・・。
浅原:豊島区支部では半分以上電子化しています。来年度の予算は全て電子化で組んでいます。
小能:それは良かったです。そのノウハウを教えて頂けると大変有難いです。今回豊島さんのやり方を学ばせて貰えたら
山﨑:文京区支部の支部報を拝見しましたけど、クオリティーがとても高いですよね。
:私は逆に三浦(文京区支部情報委員長)さんに色々と教えてもらいたいことが沢山ある程で。
浅原:ただ、年配の会員さんで紙媒体の支部報を望んでいる方々がいらっしゃるんですよね。全部を電子化は極端かもしれないので、役員改選時などの節目などは紙媒体などで発行が出来たらバランスが良いかなと。
小能:第四ブロック統合に関して「第四ブロックニュース」なんてコーナーにして「来年度は組織が変わるんですよ。事務局は現在豊島区支部さんの事務局になりますよ」なんて会員の皆さんにお知らせはしています。浅原さんがおっしゃったように時折「紙媒体で全会員に配布」も効果的にお知らせ出来て大切でもあり、電子ですと読んでもらえない可能性があって、少しずつ電子化へ変化させながらも、比較的ドラスティックにやっていかないと、お金がなくなってしまうんですよね。
浅原:支部のお知らせを FAXからメールに切り替えるのは?
小能:文京区支部はやります。
井田:荒川区支部は準備中です。やります。
:どうしても先輩会員の方にはメールやネットが扱えないという事情があって、切り捨てるわけにはいかないですからね。
小能:この間、山﨑幹事長からそのお話を伺っていましたので、課題はあるのですが少しずつ解決していければと思います。よろしくお願いします。
:そろそろまとめにお願いを致します。
浅原:役員のほうはコミュニケーションがとれているので、第四ブロックは順調にスタートができそうですが、事務局の事務負担がどうなるかが気になりますね。
小能:支部会員全員はもちろん、特に区と区の狭間の会員さんに対して「これから第四ブロックになるんだよ」と認識を持って頂いて、今まで以上により緊密な連携をとってくれると嬉しいですね。
井田:広報ですね。広報を充実させていきたいですね。昔は支部役員と青年会がうまくいってなかった時代もあって、それを乗り越えて今があったりもしまして。
浅原:今度はそういう諸先輩の座談会をしてみたらいかがですかね(笑)
:そうですね!歴史を学ぶということで、そんな企画もいいですね。そろそろお時間になりましたので、本日はこのあたりでお開きにさせて頂ければと思います。お忙しい中お集まり頂き、とても充実した会話を有り難うございました。
浅原・小能・井田・山﨑:ありがとうございました。

 

年頭のご挨拶「12ブロック体制による「新生都宅協」が船出!」
~新たな歴史の1ページを刻む~

桑原 弘光
東京都宅地建物取引業協会 会長

新年あけましておめでとうございます。
会員の皆様におかれましては、つつがなく新しい年をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。日頃から本部並びに支部事業に格別のご支援ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

卯(うさぎ) 年にあやかり当協会の一層の飛躍を

昨年の11月には、サッカーワールドカップが開催され、惜しくもベスト8は逃したものの、強豪ドイツ、スペインを撃破し「ドーハの歓喜」として国民に大きな感動を与えてくれるとても明るい話題があったことは、記憶に新しいところです。
一方、国際情勢に目を向けてみますと、ロシアによるウクライナ侵攻により世界中でエネルギー価格や原材料費等が高騰するとともに、円安の進行がそれに拍車を掛け我が国にも大きな影響を及ぼしました。ウクライナ紛争は未だ出口が見えず長期化の様相を呈しておりますが、これにより建築資材や住宅設備機器の費用等の各種コストが高騰し、住宅価格の上昇による不動産取引への影響が懸念されるところです。
国内的には、光熱費や食料品等の相次ぐ値上げによるインフレ圧力の高まりや、昨年末の日銀の長期金利の許容変動幅の修正による住宅ローン金利の上昇などがあり、私ども不動産業界にとっても厳しい状況にあると認識しております。
また、脱炭素化の取組の一環として、国において昨年の6月「建築物省エネ法」が改正され、令和7年には新築住宅の省エネ基準への適合が義務化されることになります。こうした取組を受け、東京都でも、昨年12月の都議会において「改正環境確保条例」が可決されました。当協会としては、省エネ・再エネ住宅の普及促進に向けて、今年1月のWEB研修のテーマの一つに取り込むなど東京都との連携を図ってまいりますので、会員の皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

さて、今年の干支は卯(うさぎ) です。株式市場相場の格言では「跳ねる」とも言われます。長期化するコロナ禍を乗り越え、株価が上昇しわが国経済が安定した成長軌道に戻り、格言どおり飛翔する一年となることを期待しております。私も卯(うさぎ) 年にあやかり、皆様の心に寄り添い虚心坦懐を肝に銘じながら、当協会の飛躍、不動産業界の発展のために邁進する所存でございます。

12ブロックへの統合・再編、会費の本部一括徴収へ

私は昨年5月の定時社員総会において会長に選定され、これまで、着実に会務を執行してまいりました。
ご承知のとおり、現在当協会では、効率的な執行体制の、中長期的な安定経営の実現を目指して、歴史的とも言える組織財政改革に取り組んでおり、今年の4月から改正定款及び同施行規則が施行され、32ある支部が 12のブロックに統合・再編されます。4月以降も各支部がそれぞれの歴史と伝統を重んじながら行政機関と連携して公益事業を継続し、新ブロックとして試行錯誤しながらも連携と連帯の下、事業運営を行っていくことになります。
顧客と会員との信頼の絆をモットーに歩み続けてこられた各支部の理念が新ブロックの運営に引き継がれ、更なる発展を遂げることを切に願っております。
また、当協会及び保証協会の会費の本部における一括徴収につきましても、就任当初から実施目標として掲げてまいりましたが、今年6月の口座振替による会費の本部一括徴収の実施にメドが立ち、順調に手続きを進めている状況です。
これら組織財政改革の成果は必ずや会員の皆様の業務支援につながっていくものと確信しております。この大改革実現のためには皆様のご理解ご協力が不可欠ですので、是非ともお力添えをお願い申し上げます。
さらに、新ブロックの設置に合わせて、今年4月には職員配置の変更を予定しております。加えて、本部・ブロック事務局職員の公平な人事評価や適材適所の人事異動が的確に行われるよう、人事部署を設置し、事務局体制の強化を進めてまいります。事務局職員の職場環境につきましても、什器備品の製造技術の進歩やコロナ禍に伴う働き方の改善等に合わせ、効率的かつ快適に業務が行えるよう事務所設備の改修や什器備品の更新等を行ってまいります。
そして、将来の当協会の運営を担う有為な人材の育成も視野に入れ、現在、未来創造特別委員会を設置し、今後の当協会の事業の在り方等について鋭意検討を行っているところです。

たゆまぬ努力の継続で「新生都宅協」の舵取りを

今年は、当協会にとって極めて重要かつ記念すべき年となります。
『涓滴(けんてき)岩を穿(うが)つ』という諺がありますが、一つ一つの地道な努力の積み重ねが大きな成果を生み出すものと考えています。この言葉を胸に刻み、会員の皆様と一丸となってたゆまぬ努力を継続し、輝かしい未来へとつながる「新生都宅協」の舵取りを担ってまいる所存でございます。
新しい年が皆様にとりまして、また業界にとりましてジャンプアップする一年となりますことを祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。

年頭のご挨拶『新体制に向け会員利益拡大、消費者保護に邁進』

小能 大介
公益社団法人
東京都宅地建物取引業協会 文京区支部長

明けましておめでとうございます。

会員の皆様には健やかに新年をお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。
平素から支部運営にご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
さて、昨年はロシアのウクライナ侵攻と安倍晋三元首相銃撃事件が皆様の記憶に新しいのではないかと思います。武力での現状変更を目指すロシアがウクライナに侵攻を始め主権国家へのあからさまな侵略行為は世界に衝撃を与えました。
更に、この侵攻により食品やエネルギーなどの高騰に拍車がかかり国内の景気や国民の生活に大きな打撃を与える事となりました。
また参院選の応援演説中に背後から銃弾を受け大量失血により死亡した安倍晋三元首相銃撃事件も国内に大きな衝撃を与えました。
一方、新型コロナウイルス感染症もワクチンや薬の開発により終息に向かっており5月8日から感染法上の位置付けを「2類相当」から季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げるとの発表により少しずつではありますが、以前のような日常生活を取り戻す明るい動きが出ております。
しかし、この感染症により全世界で多くの方々が亡くなり、現在でも治療をされている方々もおります。亡くなられた方々に謹んでご冥福をお祈り申し上げるとともに現在治療されている方々の一日も早い回復を心からご祈念申し上げます。
今年の東京都宅建協会におきましては組織財政改革が進み、いよいよ本年4月1日より「6ブロックが3エリア」に「32支部が 12ブロック」に統合され新体制による組織運営がスタートします。
文京区支部は荒川区支部、豊島区支部と合併し「第4ブロック」と名称を変更して新第4ブロック事務所を現在の本郷三丁目の文京区支部事務所から現豊島区支部事務所に移し、「第4ブロック事務所」として開設する事となります。
この組織財政改革により今後のブロック運営につきましては公益事業については本部が中心に行い、ブロックは共益事業を増やし、今まで縮小していた会員の皆様へのサービスを拡大する事が可能になります。
しかし、令和5年度は移行期であり、役員の皆さんも手探り状態で新第4ブロックの事業計画案や予算案を作成していただきましたが3支部の合併後に行う事業を予想しながら、また調整をしながらの作成でしたので今後スムーズな運営が出来ますよう会員の皆様にもご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
また、行政対応のため文京区支部の名称と組織は残りますので今後とも文京区との協力体制を進め消費者の利益保護には努めてまいります。
現在、協定により行っております「不動産相談」「文京区創業支援事業」「文京区における空き家等に関する特殊詐欺被害根絶および利活用に関する協定」については今後も継続的に参画してまいります。
以上のような行政機関や公共団体との協定締結による地域との協力関係は今後も拡大してまいります。また、文京区に対しては継続して要望を行ってまいります。
内容としては、近年、発生確率が高くなっている首都直下地震や、頻発する台風による甚大な住宅浸水被害や線状降水帯による土砂災害等への対応として、文京区と本会が緊密に連携して、空き家物件の提供方法や賃貸借契約等の対応のあり方を含め、民間賃貸住宅を多くの被災者に迅速かつ円滑に提供できる効果的かつ効率的な仕組みを構築するとともに、それを分かりやすくまとめたマニュアルを整備し、関係者への周知を図りICT、AIなどの最先端の技術を駆使して、地域別の被災状況等がリアルタイムで把握でき、迅速な防災行動につながる情報提供体制の整備をする「文京区の民間賃貸住宅を活用した効果的な災害対策の取組強化」についても積極的に提案してまいります。
その他「都市計画審議会・文京区基本構想推進区民協議会・住宅マスタープラン改定委員会への委員選出」についても文京区支部からの委員の派遣などの施策提案を今後も継続して行ってまいります。
以上により永年の要望の結果として、この度「文京区都市マスタープラン見直し検討協議会」に文京区支部より1名の委員を派遣することができました。
今年も会員の皆様の利益の拡大と本会、公益社団法人の目的であります宅地建物取引にかかわる一般消費者の利益の保護に努力してまいりますので、今年も皆様のご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
本年が皆様にとって大きな飛躍の年となりますことを、ご祈念申し上げ新年のご挨拶とさせていただきます。